LEDウォッシュライトに驚きと称賛をもたらしたB-EYEシリーズの発表以来、クレイパーキーは新たにあらゆる形態のホワイトライトと幅広いレンジのカラー再生に特化した LED ウォッシュライトK-EYE HCRシリーズを発表しました。
K-EYEで使われている最新のHCR技術は、クレイパーキーとオスラム社の共同開発による革新的な次世代技術です。
これは従来の演出用LED照明機具が抱えていた不完全なカラーレンジ、低い演色性や個々のバラツキ等の諸問題を特許技術で補完することにより、最終的にはあらゆるカラーニュアンス、色彩表現を最高レベルで実現することを可能にしました。
K-EYE HCRウォッシュライトの基幹部は、それぞれが異なる6色のチップで構成されたLEDモジュールです。従来のベーシックカラーである R、G、Bの3色に加えアンバー、シアン、ライムの3色を追加することで、幅広いカラーレンジの再生とカラースペクトラムのアプローチをより完璧に近い形で実現しました。

システムの中心になる “LEDライトソース” は灯具の頭脳の役割を果たし、高性能のソフトウェアアルゴリズムで全ての機能を制御します。結果K-EYEの灯りは従来の演出用LED機具では達成できなかったCRI値97～99に迫ります。
光のパラメータは異なるDMXモードとチャンネルで管理され、そのうち6チャンネルは特定のカラー専用、他の6チャンネルはファイン調整用で使われます。また、2つの独立したチャンネルとして、1つは2500K～8000Kの色温度調整専用として、もう1つはプログラミングをよりスピーディーに進めるためのマクロチャンネルを装備。色を選択する度にカラーパレットが無限の色彩で溢れかえることでしょう。
K-EYE HCR光学ユニットは光のディフュージョンを均一化し、ハレーションを抑える独自のレンズを備えた高品質ユニットを採用。リニアズームは広範囲な6°～ 50°、どのビーム角度でも均一な照射を実現しました。

K-EYE HCRシリーズは、37個のモジュール光源を備えたK-EYE K20 HCRと19個のモジュール光源を備えたK-EYE K10 HCRという2つのムービングヨークモデルに加え、リニアズームを備えたスタティックバージョンK-EYE S20 HCR、K-EYE S10 HCRの4機種をラインナップしました。
全てのK-EYE HCRバージョンは、生産テストの段階でLEDモジュール毎に実行されるキャリブレーションとカラーバランスの処理により、バラツキのない均一な出力を可能にしました。更に各器具の制御アルゴリズムは、メモリーにインプットされた理想的なシミュレーションデータに基づき経年劣化による色のずれを補完します。このような極めて複雑で細かな機能をベースに、全てのHCRモデルは色の均一性を保っています。
動作音の静音化もK-EYE HCRの特長です。ダイキャストヒートシンクの採用で最小限の動作音でユニットを冷却します。K-EYE HCRシリーズの高い照度、ワイドレンジカラー、特筆すべき高CRI値は即ち、あらゆる分野のプロフェッショナルが待ち望んでいた理想的な演出照明器具の誕生です。劇場、テレビ、CMスタジオ、ショールーム、展示会、ファッションショー、各種店舗など、全てのシーンでキーライトとしてご使用いただけます。

製品仕様

・ 最先端技術を集積した次世代LEDムービングヘッドウォッシュライト
・ 消費電力：750VA
・ 光源：37個のLEDモジュール
・ 6色LEDモジュール：RGB ＋ アンバー ＋ シアン ＋ ライム
・ LEDモジュールの定格平均寿命：50,000時間
・ 光束：11,000ルーメン
・ CRI値：平均97、最大99
・ 2500K～8000Kの色温度補正
・ カラーコントロール：RAWモード、HSLモード、RGBモード、CMYモード
・ 専用カラーマクロチャネル
・ Osramによるソフトウェアアルゴリズム
・ 6°～50°広範囲リニアズーム
・ 16 bitエレクトロニック・リニアディマー
・ フロストフィルター用フレーム：外付仕様（オプション）
・ トップハット（オプション）
・ 制御信号：DMX512、RDM、Webサーバー、ArtNet
・ フリッカーフリー
・重量：16.5Kg
・サイズ：（LxWxH）：293×391×497mm